イタリア版オシャレなアイスコーヒー、カフェ・シェケラート
本場のエスプレッソは美味しいけれど、暑い夏がやってくると、冷たいコーヒーが飲みたくなる。そんな夏にぴったりなカフェ・シェケラートは、イタリアのバールで人気のコーヒーメニュー。カクテルシェーカーに、氷、砂糖、エスプレッソを入れてシェイクしたアイスコーヒーです。
作り方は、まず、エスプレッソを抽出。その間にシェーカーに氷を入れて準備します。そこに砂糖、抽出したての熱々のエスプレッソを投入し(この順番が重要だそう)、シェーカーの蓋を閉めて手早くシェイクします。氷を入れてシェイクすることによってエスプレッソが急激に冷やされると同時に空気を含み、クリーミーなクレマができるそう。味が薄くならないよう、基本的に、グラスには氷をよけて注ぎます。お店にもよりますが、カクテルグラスやワイングラスに注がれて出てくる場合が多いです。一杯約€2.50~3.00ほど。
他のコーヒーメニュー同様、バリスタのおまかせで出てきますが、コーヒーにはこだわりのあるイタリア人、カスタマイズは当たり前です。シェケラートも然り、砂糖の種類(普通の砂糖かブラウンシュガー)と量、エスプレッソの抽出濃度、アルコールを加えるかどうかなど、事細かなリクエストが可能です。カフェイン抜きのエスプレッソが希望であれば、それもOK。アルコールを加える場合、ベイリーズやアマレットがおすすめだそうです。
バールのカウンターに立ち、お客さんにエスプレッソを入れていた若い店員さんにシェケラートを注文すると、なんと、奥にいたベテランのバリスタにバトンタッチ。あっという間に作ってくれました。帰り際、若い店員さんの「ボスが作ったシェケラートはなかなかのものでしょ」という誇らしげな一言に、シェケラートの出来でバリスタの技量が分かる、と言われているのに納得してしまいました。
シャカシャカと30秒ほどシェイク。
シェケラートのできあがり。
おうちでの作り方紹介
シェーカーが無くても簡単に出来る方法をご紹介します。大きめの容器に材料を合わせ、ミルクフォーマーで泡立てる、もしくは、ガラスジャーに材料を入れてシェイクすると、簡単シェケラートの出来上がり。
2011年よりイタリア・リグーリア州に在住。イタリアの田舎生活、築500年になる自宅の改装やイタリア料理のレシピをブログにて執筆中。秋からピエモンテ州・トリノに本拠地を移す予定。
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