コーヒーなの?紅茶なの?しかも味は? 国内最強のチェーン展開?!
マレーシアやシンガポールでローカルなカフェといえばコピティアム(Kopitium)で、コーヒーや紅茶、ソフトドリンクだけではなくトーストやローカル飯など軽食も食べられる。しかも朝早くから夜中でまで営業している店も多くいつも賑わっていて、東南アジア的などこかゆっくりとした雰囲気に満ちている。
東西の文化が交差するマレーシアでは独特の進化をした飲み物や食べ物を見かけることが多い。例えばコピティアムでは定番とも言えるのが「ホワイト・コーヒー(white coffee)」。これはペラ州イポーに住む華僑が、コーヒー豆を焙煎する時に従来使っていたマーガリンと小麦粉ではなく、マーガリンと砂糖を使うことからその名がついたのだとか。「ホワイト」とから連想されるラテのような白い見た目を想像してしまうが、ホワイト・コーヒーとは中国語で「白珈琲」で、実際は「(マーガリン以外)何も加味していないコーヒー」を意味している。またベトナム・コーヒーのように最初からコンデンスミルクを入れてあるのが基本。
マレーシアでホワイトコーヒー飲むならばまず知らない人がいないのが、国内最強のチェーン展開のみならず海外にも出店しているオールド・タウン・ホワイト・コーヒー(Old Town White Coffee)。イポー市内にあったコピティアム「南香茶餐室」からスタートし、現在も本店として営業している。
注文の仕方に特徴があって、各テーブルに置いてある伝票に備え付けの鉛筆でドリンクやフードの名前と番号、注文数を記入するスタイルとなっている。書き終わったら店のスタッフに渡し、あとは出てくるのを待つだけとなる。
運ばれてきたホワイトコーヒーは、ちょっと泡立っておりほんのり茶色を帯びている。コンデンスミルクが最初から入っているので、独特のやわらかい感じの甘さがある。またコーヒーカップの脇にはティースプーンではなく、中華で使うレンゲが添えられている。一度スタッフに尋ねてみたことがあるが「スープみたいにすくって飲んでもいいんだよ」という答えがかえってきた。いや、スープじゃないんだけどね。
そしてこのホワイト・コーヒーと一緒にぜひ注文したいのが、カヤトーストで日本でいえばみそ汁にごはんといった組み合わせ。カヤとはココナッツを主に使ったジャムで、マレーシア人のソウルフードでもある。両方とも甘いのだが、一緒に食べるのがマレーシア人にとってはたまらないらしい。
さらにもう一つ、ホワイトコーヒーにそっくりな見かけだが、こちらはチャム(Cham)。なんとコーヒーと紅茶を混ぜたもの。コーヒーなの?紅茶なの?しかも味は?と頭の中がはてなマークでいっぱいになってしまうのだが、飲んでみたら納得するのでぜひ試してみてほしい
OLD TOWN WHITE COFFEE/オールド・タウン・ホワイト・コーヒー
住所:3, Jalan Tun Sambanthan, 30000, Ipoh
電話番号:017-212 4873
営業時間:8:00-0:00
定休日:無休
公式HP:http://www.oldtown.com.my/
マレーシアの暑さに負けじと、日々仰天ネタと格闘している武闘派ライター。
ディープな記事を書くために、現在マレー語を勉強中(は、去年まで現在挫折中)。
趣味は俺ミシュラン的な日本食レストランチェック。
実は取材や現地情報の寄稿なども別名で色々とやっています。
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