【エクアドル】醤油の瓶と間違える!? エクアドル流コーヒーの飲み方

伝統的なカフェで飲まれている飲み方とは!

赤道直下のエクアドル。5000m以上の山々を持つアンデス山脈が通り、西にはガラパゴス諸島、東はアマゾンジャングルがあります。そのユニークな地形がおいしいカカオやコーヒーを生み出しているんです。

自家焙煎のコーヒーを量り売り
自家焙煎のコーヒーを量り売り

多くのコーヒー豆は他国に輸出されていきますが、国内のスーパーでも多くの種類のエクアドル産コーヒー豆が並びます。ここでも日本同様、インスタントコーヒーを飲む家庭もあれあば、豆から挽いてコーヒーメーカーで飲む家庭、挽枯れたコーヒーをフィルターを通して飲む家庭もありと様々。

自家焙煎のコーヒーを量り売り
自家焙煎のコーヒーを量り売り

そしてコーヒーの産地ザルマ(ZARUMA)を訪問した時には、どの家庭にもネル製のコーヒーフィルター(写真)があって驚きました。毎朝ネルドリップでコーヒーを楽しむのだそう。

コーヒーの産地ザルマ(ZARUMA)の家庭にあるネル製のコーヒーフィルター
コーヒーの産地ザルマ(ZARUMA)の家庭にあるネル製のコーヒーフィルター

庶民的な昔ながらのカフェに入ると、インスタントコーヒーが主流なのにも驚きます。そして何より驚いたのは、朝食セット(パンと目玉焼きとコーヒー)をオーダーして、お湯だけが入ったコーヒーカップを出された時。テーブルの上に醤油差しのようなものがあったので、それを目玉焼きの上にかけ、パンを食べ、「はて..このお湯はなんだ…」と考えました。その答えは、目玉焼きを食べた時に全てが明らかに!じつは、この醤油差しに見えた瓶の中身は、濃縮コーヒーの液だったんです。

醤油差しに見える濃縮コーヒーが入った瓶
醤油差しに見える濃縮コーヒーが入った瓶

先ほど出されたお湯のカップの中に注いで、好きな濃さでコーヒーをどうぞ…というわけ。モダンなカフェではあまりお目にかかりませんが、この飲み方は今でも伝統的なカフェで飲まれている飲み方なんです。

この国では、コーヒーはとても愛されている飲み物。朝食や、甘いお菓子のおともとしてはもちろん、軽い軽食と一緒にセットでも出されます。

エクアドルの甘いデザートとエクアドルコーヒーの相性も抜群
エクアドルの甘いデザートとエクアドルコーヒーの相性も抜群
エクアドルの美味しいカカオを使った甘いケーキとエクアドルコーヒーの相性も抜群
エクアドルの美味しいカカオを使った甘いケーキとエクアドルコーヒーの相性も抜群

代表的なものに、Humita ウミータ(トウモロコシ粉にチーズを混ぜて練り、トウモロコシの葉に包んで蒸したもの) とコーヒ、Tigrillo ティグリージョ(甘くない調理用バナナにチーズや豚肉を混ぜて焼いたもの)とコーヒー、などがあります。私のお勧めは、nataナタ(牛乳を温めて出来る膜)をつけたパンとコーヒーのセット。これは農村部で良く目にする朝食メニューで、街のカフェでもこのメニューを出しているところがあります。

ウミータとコーヒーのセット
ウミータとコーヒーのセット
ティグリージョどコーヒーのセット
ティグリージョどコーヒーのセット
ナタとコーヒーのセット
ナタとコーヒーのセット

いろんなスタイルでコーヒーを楽しむエクアドル。煎りたてのコーヒー豆を量り売りしてくれるお店もあり、そんなお店からは今日もコーヒーのいい香りがしてきます。

世界遺産キトの旧市街の夜景を一望するカフェにて
世界遺産キトの旧市街の夜景を一望するカフェにて

 

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